電力自由化で得する人

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2016年4月より電力が自由化されます。電力は1995年から電気事業法の改正により部分的に小売りが自由化されたり、発電事業へ新規参入が可能になったりしています。競争原理や規制緩和の流れの中で、あらゆる面で電力の自由度が高まっていきました。15年以上もの時をかけて変化を遂げてきた電力ビジネスですが、今回の改正(小売りの全面自由化)で得をするのはいったい誰なのでしょうか?

 

まず、考えられるのが消費者です。

電気は生活するうえで欠かすことのできないインフラです。それにも関わらず、従来の消費者は自分でどの電力を使うか選択することはできませんでした。これはある種、異常事態です。1998年にドイツ、2007年にイタリア・フランスが電力を自由化しています。ヨーロッパでは自分の使う電力を自分で決めるのが普通となっています。自分の使うものを自分で決定できるようになるというのは明らかに進歩だといえるでしょう。しかし、一方で消費者にはあるデメリットが生じると考えられています。それは電力市場の複雑化です。すでに何社か電力供給会社を検討した方はお気づきかもしれませんが、電力自由化によりあらゆる会社から様々なプランが提供されるようになります。果たしてどのプランが自分にとって得なのか。それを見極めるにはかなりの労力が必要です。

 

なぜここまで複雑になったのか。

その原因はもう一つの得する人の存在です。それは新規参入する供給会社です。すでにテレビなどで電力自由化に対するコマーシャルが流されています。従来の電気会社は基本的に電力を供給するという事業しか行っておりません。しかし、新規参入組の多くはすでに別の事業で顧客を抱えています。例えばその別事業と電力の小売り事業をセットにして割引を行うとしたら?新規参入組は電力を小売りできるだけでなく、新たな顧客を自分たちのサービスに引き込むことができます。つまり電力自由化によって新規参入する電力供給会社は得する人となるのです。
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すでに市場は複雑化してきています。得する消費者となるために自分にとって必要なものはなにか、しっかりと見極めるようにしましょう。